今日の気分はどうだい?

映画、小説、料理などなど。

父のニオイ

もしあれを反抗期というのであれば

 

わたしの反抗期はとても早かった

 

 

 

なにをされたわけでもなく

 

ふつうに愛されて

 

ふつうに怒られて

 

ふつうにいろんな場所にあそびにつれていってもらった

 

両親と兄とわたしのふつうの4人家族。

 

 

 

 

ふつうじゃないとしたら

 

父だけ年齢がかなり離れていたということ。

 

 

 

 

両親は年の差婚というやつで

 

年齢だけ見ると、まるで3世代の家族であった。

 

 

 

 

物心ついた頃から

 

父のニオイがクサイとか、不快とかいう感情はなく

 

これが父のニオイか、という認識だった

 

 

 

 

小学生になり

 

女の子をつるむようになった頃

 

急に父が汚らわしく感じるようになった

 

 

 

周りがまだ反抗期を迎えていなかったこともあり

 

わたしは父が嫌いなのだと思った。

 

 

 

 

父の服と一緒に洗濯されることを嫌い、

 

同じタオルで手を拭くこと、

 

同じバスマットを踏むことも嫌がった

 

父が使ったあとのトイレには20分経過しないと入れなくなった

 

父への反抗期なのか、潔癖症なのか不明であった

 

 

 

大学進学により実家を出たあとに

 

実家のありがたみを知ったわたしは

 

こまめに帰省するようになった

 

 

 

実家っていいなあ

 

そんなのんきなことを考えていたが

 

あるタイミングで鼻炎を発症するようになった

 

 

実家に帰ると

 

 

くしゃみが止まらず

 

花粉症のように鼻水が止まらないときがある

 

 

 

 

 

鼻炎の原因は

 

父のニオイだった

 

 

 

 

 

父の寝室のドアが開いているとき

 

父がリビングにきたとき

 

私の鼻炎が発症するタイミングは

 

いつも父が握っていた

 

 

 

これがもし

 

反抗期による弊害であるならば

 

私は25年ほど反抗期が続いている

 

 

#父のニオイ

 

 

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